情熱があるから行動できるのではなく、行動するから情熱が生まれる。
何らかの行動をおこすときに、内側から溢れてくるものがあるから動きたくなると思うかもしれない。
自分の内側に情熱の種を探そうとしてしまう。
しかし、多くの場合そのような種は見つからず、いろいろ考え悩みだす。
それは、順番は逆で、行動をするから情熱が生まれてくる。
やる気も同じことで、やる気があるから行動ができるのではなく、行動しているからやる気が起こってくる。
いつでも行動が先で、それが内面に影響をあたえ変化が現れるのではないかと思う。
もし最初から情熱を傾けられる何かを持っているとしたら、それはとても幸運なことだと思う。
少し話は変わるが、最近、年齢を重ねて来たからか、経営者間の話題に「志」を問われる場面が増えてきた。
これも同じことで、最初から志をもっているから物事をはじめるのだろうか。
しかし、このように問いかけをされると、志を持たなければならないような気がしてくる。
そのような人は少ないのではと思うのだが、、、それらしい答えをはなしてしまう。
世の中の何かを成し遂げた人物や、経営者は皆志を持っているという。
そして、書籍などを通してそれが経営者のあり方のような話が出てくる。
本当にそうだろうか。
そのような人たちも、最初から考えていたのではなく、行動が先だったのではないのだろうか。
いろいろ動いているうちに経験や知識を積みあげ、物事を深く理解するようになる。
それがいつしか情熱になり、志に変わっていったのではないかと思う。
『生き方』稲盛和夫著
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既に何かを持っている人はそのまま進めばいいと思う。
しかし、今なにもないからといって、頭で考えるだけでは生まれてこないだろう。
行動することで、さらなる疑問、さらなる探求が生まれ、それを重ねていくうちに情熱に変わり、いつしか志に変わっていくのだろう。
やはり行動が先、内面は後と考え動き出すことが大事なんだと思う。