日本ではあまり、意識されていないことかもしれない。
生活は楽ではないにしても、生命の危機を感じることは少ないだろう。
情報が正しく行き届いていないという問題はあるかもしれないが、セーフティネットを使うこともできる。
日本は生きることを、それほど意識しなくても生きて行ける社会だ。
しかし、世の中が便利になりすぎた結果、充足を感じにくくなっているのかもしれない。
便利すぎると生きがいを感じにくくなるということだろう。
キャンプがブームらしいが、コロナ禍の巣ごもり生活の影響もあったのかもしれないが、不便を感じるために行くという側面もあるのではないか。
多少の、不便や困難はあったほうが充実した生き方ができるのかもしれない。
さて、今の日本に不自由がないからと言って、これからもこの状況が続くとは限らない。
予測が不可能な時代などと言われて随分たつが、今の日本の状況を見ていると確かにその通りだと思う。
今の世の中は経済が中心であり、その経済が長い間低迷しているので、この流れは仕方がないのだろう。
経済中心の社会に身を置かない生き方を選ぶ人も増えているようだ。
いずれにしても、これまでのような平和で安定した状況では無くなっていくのかもしれない。
学校でも「生きる力」が学習指導要領に明記されている。
子どもたちにも、生きる力を教える必要性があるのだろう。
それほど世の中が様変わりしようとしている。
しかし、このような不確実で予測できないとも言える時代というのは、良く捉えればチャレンジングな人生を送れるということではないか。
好んで困難を抱え込む必要はないが、難題にチャレンジして何かを達成するというのは、それだけで充足感を得られる。
充足感はそのまま幸福感につながっていく。
この不確実な世の中を生き抜く力を持つことが、充実した人生を生きる秘訣になるのではないだろうか。