少し前から「働かないおじさん」と言う言葉を度々聞くようになってきた。
働かないおじさんとは、定職についていない人を指す言葉なのかと思いきや、働いてはいるが、周囲の期待に対して成果や行動がともなっていない中高年のことらしい。
wikipedia
妖精さんとも言うのか。
一体どんなタイプのことを言うのかと思い少し調べてみたら、概ね以下のようなタイプを指すらしい。
まぁ、別におじさんに限らず、どこにでもいそうではある。
別にサボっているわけでもないようで、社会や会社を取り巻く環境の変化についていけていないことが原因のような感じを受ける。
中には本当に仕事をしていない人もいるらしい。
休憩ばかりしている、無駄話が多い、新聞を読んだりネットで仕事に関係のない事を調べていたり。
こういう人は論外だ。
改めるか去るしかないのではないか。
この手の人はおそらく中堅以上の企業に多いのではないだろうか。
小規模事業者ではこのようなタイプを雇用し続けることは難しいので、何らかの対処をするだろう。
おじさんと言われるくらいだから、年齢的に長い間勤めているのであろう。
それなりに経験を積んでいるだろうから、仕事ができる、仕事はわかっている思って偉そうにしたくなるのだろう。
それでは、なぜ働かないおじさん化してしまうのだろう。
何らかの原因があるはずだ。
などが挙げられるだろうか。
原因は様々あるのかもしれないが、やはり時代の変化に合わせて自分を変えられない事が主な原因なのだと思う。
働かないおじさん世代は団塊の世代のような「24時間働けますか」の時代の人から仕事を教わってきた。
団塊の世代というと、社会全体が経済成長という目的に向かってがむしゃらに働いてきた世代だ。
目標は会社が与えてくれる。
年功序列、終身雇用のおかげで一度就職すると基本てきに解雇されない上に順番に立場が上がっていく。
与えられた目標を達成するために働く事が当たり前で、特に自分というものを持たなくても社会的に生きていくことが出来た。
これまでの社会背景がこういった人を生み出してきたのかと思う。
後は逃げ切りを考えているのかもしれない。
しかし、そんな時代はとっくの昔に変わっている。
変化に対応することを考えて行かないとまずいだろう。
変化に対し、致命的なのは新しい技術についていけないということと、学ぶ意欲の欠如だろう。
これからは、社会も会社もIT化は避けられない。
AIによって文句言わずもサボりもしない業務環境が作られていく。
時代によって制度も変わるし、経営のあり方も変わっていく。
いつまでも変化のないままで、生産性が低下するのをいつまでも見過ごすとも思えない。
そういう時代だと自覚し、学び続けることでしか対処が出来ないのではないか。
残念ながら40代でもITが苦手PCが苦手という声を聞くことがある。
小学生でも一人一台PCが貸与される時代だ。
小学生にできて、大人に出来ないなんてことは通用しないだろう。
いくら意欲を持てにあとしても、学ぶことすら出来ないようでは、不名誉なレッテルをはられても仕方がないのではないだろうか。
私も同世代だから言うが、働かないおじさんなどと言われるのは不名誉なことだ。
世代で一括にされたらたまったものではない。
出来なければ、学べばいい。
学ぶことなんて一番簡単なことだ。
リスクもない。
自ら目標をもってチャレンジする環境を作って行く。
働かないおじさんなどと言わせない気概が必要だ。