日々色んな人と出会い、繋がりながら人生を過ごしている。
はじめての出会は、挨拶と自己紹介からはじまり関係性を築いていく。
その時どんな自己紹介をするのかを観察していると、ほとんどの人は現在どんな仕事をしているかを話す。
社名を名乗り、その会社が何をしていて、自分がどんな業務をしているかを話す。
ビジネス上の出会いだけでなく、仕事と関係のない場でも自己紹介となったらだいたい同じだ。
アイデンティティの中心がビジネスとか仕事になってしまっている。
それだけ世の中が仕事を中心に回っているということなので、仕方がないのだろう。
別にそれがだめだと言いたいわけではないが、そういう自己紹介をするのが当たり前で、ゴールは仕事上のことを定めなければならないと思っているとしたらもったいないことだと思う。
仕事が中心にあるということは、ゴールも仕事が中心になっている。
自分のゴールを考える時というと、仕事上のことや、お金を目標にすることが多い。
これは世の中の価値観が、というか常識のようなものが、仕事や稼ぐことが中心になっているからではないか。
仕事のゴールを持つことも、お金のゴールをもつことも結構だが、その先にどういう思いがあるのかが大事なのだと思う。
人はみな、豊かになるために活動している。
豊かになることを否定する人はいないだろうと思う。
しかし、豊かさと言うのは単にお金を稼げば得られるというものではない。
お金を稼ぐことがだめだと言いたいのではない。
豊かさを考えていくとバランスが大事なことに気づく。
お金があっても、健康に問題があったら、豊かな生活は送れないのではないか。
仕事が順調でもプライベートの時間がなければ、豊かと言えるのだろうか。
ゴールと言うと一つだけを決めがちだが、複数あってもいいと思う。
いや、むしろ複数のゴールを持つべきだと思う。
人生のゴールにはバランスが必要だ。