成長には2つの軸がある。
それは、水平的な成長と垂直的な成長だ。
2つの軸の1つ目は水平的成長だ。
成長といえば、多くの人がスキルアップやキャリアアップを連想するだろう。
確かに、水平的な成長は自分のスキルや能力を向上させ、仕事をうまくこなせば経済的な報酬を得ることができる。
書店に並んでいるようなビジネス本は、水平にスキルを伸ばしていく内容のものが多いのでは無いだろうか。
しかし、成長にはもう1つの軸がある。
それは垂直的な成長だ。
2つの軸のもう一つは、垂直的成長のことだ。
垂直的な成長とは、人間力を高めることを指している。
水平的成長を意識すると、自分の内面と向き合い、倫理的・哲学的な視点を深め、物事をより広く深く捉えることができるようになる。
歴史や文化を学ぶことで、自分自身のアイデンティティを確立し、自己肯定感を高めることにもつながるだろう。
時代の転換期にある今、水平的な成長だけではうまくいかないと感じる人も多いのではないだろうか。
経済成長が鈍化し、社会環境が急速に変化する中、テクニックだけでは対応しきれない状況が生まれている。
これまで人が行っていた作業がAIに置き換わっていく今、必要とされるスキルも変わってきている。
このような時代には、垂直的な成長が重要になっていくのではないだろうか。
垂直的な成長は、自律分散を目指す社会においても必要なことだ。
今後、世の中が自立分散社会に置き換わることはないだろうが、一つのテーマになっているのは確かだろう。
この、自律分散社会とは、個人や地域が自律的に動き、自分たちで問題を解決することが求められる社会の形を指す。
自律的に動くためには、人間性を高め、より独立した存在として立ち上がることが必要になる。
特に、40代は、社会的な立場や経験を積んでいるおり、水平的には十分経験を積んでいることだろう。
だとすれば、これからは垂直的な成長に目を向けることも重要になる。
自分自身の内面を見つめ直し、自分らしい人生を歩むためにも、垂直的な成長を目指してみてはどうだろうか。
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