コーチングとカウンセリングがどう違うのかと聞かれることがよくある。
どちらも質問・傾聴のプロセスで進んでいくので、同じようなものと思っている人もいるようだ。
この2つ目的が違うのだが、人によっては厳密に分けていない場合もあるようだ。
見解は色々あると思うが、私が説明するときは時間軸の違いという話をすることにしている。
カウンセリングは過去にフォーカスをあてて、現在を改善していく。
コーチングは未来にフォーカスをあてて、未来に働きかける。
未来にフォーカスを当てているので、過去がどうだったかは関係がない。
未来の目標を達成するのに、過去が影響を与えることはない。
あくまでも達成したい未来を中心に話を進めていく。
どのくらいの未来を考えるのかというと、人生のゴールというくらい先の未来を考えてもらう。
そのくらいの大きく、先の長い目標を意識すると、現在の状況では達成できないことになる場合が多い。
コーチングを受けると言うことは、現状に満足していない、現状から脱して人生を変えていきたいと考えている人も多いだろうと思う。
ただ、コーチングにもいろんな種類があるので、一概には言えないのかもしれないが、少なくとも私は大きく人生を変えたいという人にコーチングの技術を使ってほしいと思っている。
それでも、人生のゴールを考えることは、本当に難しい。
自分が本当は何を望んでいるかを見つけるのは一筋縄ではいかないし、時間もかかる。
誰でも一度は考えてみたこともあると思うが、答えに行き着けずもやもやが残った経験もあるのではないか。
コーチングが未来に働きかけるのは、このもやもやをクリアにするためである。
今現在、明確に人生のゴールや目的を自覚し行動できている人は少ないのではないかと思う。
それをはっきりとさせるためにコーチの存在が必要になると考える。