日本でもコーチングという言葉を聞くようになって来たが、コーチングとは一体なんだろう?
もとはアメリカではじまり、1960年代から発展してきているようだ。
日本でも最近になって身近になってきた印象がある。
会社の研修などで体験した人は多いかもしれないが、個人で受けたことがある人はまだまだ少ないのではないか。
コーチングを手元にあるスーパー大辞林で引いてみると
「コーチングとは目標を達成するために必要となる能力や行動をコミュニケーションによって引き出すビジネスマン向けの能力開発法」
『スーパー大辞林3.0』 三省堂 https://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000221446-00
とある。
資本主義社会では、ビジネスが中心に物事が進むので、目標達成や能力開発というと仕事に関係したものになる。
特に企業が取り入れるコーチングは、企業の利益が優先されるので、企業利益のための目標であり、能力開発ということになる。
それはそうなのだが、当たり前の事実として、人生は仕事だけで出来ているのではない。
仕事上の達成だけを目標にしてしまうと、ミッドライフクライシスになりかねない。
「このままの自分でいいのだろうか」それはミッドライフクライシスかもしれない。
私の場合は「コーチングとは、個人が自己効力感(自分には『できる』という信念)に気づき、その信念を基に行動を進め、学びを深めるための対話型プロセスである。」
と、定義している。
個人がゴール(未来の在りたい姿)を達成するため目標をもち、動くためのエネルギー(動機)を持ち続けられるのか。
仕事上のゴールは数ある人生のゴールの一つに過ぎない。
今後経済の環境は変わっていくかもしれない。
企業という組織の形も変化をしていくだろう。
分散化もその変化のひとつだと思う。
分散化された社会では、より個人の能力が試されることになると思う。
どんな状況になったとしても、自己を成長させる手段をもっていることが大事になる。
その手法の一つががコーチングだと考える。
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