新しいことにチャレンジすると決めても、いざとなったら行動を止めてしまう。
そんな経験があると思う。
その原因のひとつに羞恥心がある。
人前で失敗したら恥ずかしい。
答えが間違っていたらどうしよう、笑われるかもしれない。
行動しようとすると感じてしまう羞恥心。
それを感じると、行動すると決めたことでもやらないというセンタをしてしまう。
何もしなければその感情を味わうこともないからだ。
意識的にはやろうと思っていても、潜在意識が、無意識に失敗を避ける行動をさせるのだろう。
なぜこれほど失敗を恐れてしまうのだろうか。
日本人は特に失敗に対して厳しいと言われている。
失敗のない人生がいい人生だと思っている人もいる。
一度失敗したら終わりといった極端な考えを持っている人もいるだろう。
失敗は恥ずかしいことだと考えられているのだろう。
第二次世界大戦末期に書かれた、『菊と刀』という本がある。
文化人類学者のR・ベネディクトが、戦時中に日本の文化と日本人を研究しアメリカ人に日本人の特徴を説明するために執筆したものだ。
それによると、日本人の価値基準は他人の目からみてどう思われるかを非常に気にすると、いうことらしい。
この本の内容や評価は賛否あるらしいが、日本人が他人の目を気にするのは、今でも変わってはいないのではないか。
他人から評価される、恥をかけない。かきたくないということだろう。
会社員を辞めて起業したとしても、失敗すると損失も恐れるのだろうが、他人からどう見られるかが気になる。
面子や体面が気になる。
これも恥の感情だろう。
『菊と刀』
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面子が気になったり、体面を気にするのは固定マインドセットが原因だろうと思う。
固定マインドセットとは、固定化された思考パターンを表す。
恥をかかないためには、最初から完璧に出来ていなければならない。
そういった考えが根底にあるのではないか。
できるようになってから始めようと、決断を先送りしてしまう。
固定マインドセットでは、新しいことに挑戦や、自分の能力に対して不安や恐れを感じてしまう。
恥ずかしいと言うのも恐れの一種だろう。
その反対に、成長マインドセットは新しいことへの挑戦や積極性が増す。
挑戦が成長をうみだし、成長がさらなる挑戦に向かわせる。
どちらが自分の望む人生を生きるのに適しているか、ひと目で分かると思う。
成長マインドを身にるけて成功への一歩を踏み出そう。