行動をすると何らかの経験をする。
その経験はリフレクションすることで、成長につながる。
リフレクションとは振り返りを意味しているが、反省と違う。
行動していると、うまくいくことも、うまく行かないこともある。
うまく行かなかった時に、反省して次に活かすと言うが、次に活かせるのはリフレクションして経験から学習したときである。
反省と言うとネガティブなイメージがあるように、うまく行かなかった結果に対して後悔や、落ち込みが伴うものではないか。
後悔や落ち込みは、エフィカシーを下げる行為だ。
うまく行かなかったことで、落ち込むよりも、原因を探り経験を学びに変えて次の行動につなげていけばいい。
経験から学びを得る経験学習モデルというものがある。
組織行動学者のD・コルブが提唱しているモデルだ。
経験学習モデルには4つのステップのサイクルがある。
リフレクションの際にはこの4つを意識すると良い。
何らかの目標を定めたら、行動を起こすはずだ。
成長するためには、自分で設定した目標であり、自主的な行動であることが望ましい。
与えられた目標や、やらされていると感じているなら、まずはどんな行動でも自分が主体だと自覚することから始めよう。
行動すると何らかの経験、体験が得られる。
まずはそれらをしっかりと認識しよう。
内省と言ったほうがわかりやすいかもしれない。
内省とは、思考や行動を省みることだ。
リフレクションの中心と言える。
成功した場合でも失敗した場合でも、何らかの原因があり、結果に伴い経験がある。
それらを客観的に捉えることが大事だ。
ここで反省し、落ち込む必要はない。
それでは逆効果になる。
あくまでも経験を次につなげることに注力をする。
抽象化とも言えるが、どちらもわかりにくいことかもしれない。
具体的な経験、体験、気づきなどを、他の場面にあてはめて考えたり、共通項目を見つけ出し転用できるようにすることだ。
具体的経験は本人だけのものだが、抽象化して概念になれば、他の人も使える様になったり、他の事例に活用できるようになる。
抽象化・概念化出来たとしても、実際に試してみるまでは、それが正しいとは分からない。
実際に試して見ることで、さらなる改善点が見つかる。
この試行がつぎの行動に繋がり、そこから得られた経験をもとにサイクルを回していくことで、より完成度が高まって行くだろう。
何度も言うようだが、ネガティブな反省はしないほうがいい。
失敗はネガティブな反応を起こしやすいが、リフレクションはネガティブになるためにするものではない。
次の行動に向けポジティブになれるものである。
経験を成長に変えるためにリフレクションを実行しよう。