セルフコーチングとは、自分を変え、自分自身を成功に導くために行う一連の方法や技術のことだ。
まずは、コーチングとはなにかを先に理解しておこう。
そのほうが、セルフコーチングを実行しやすくなる。
コーチングとは、個人や組織などが目標達成や成長を促進するために、コーチと呼ばれる専門家が行う指導や支援のことを指す。
もともとスポーツの分野で活用されていた手法であったが、ビジネスや教育、人間関係など様々な分野で用いられるようになった。
相手のニーズや目標に合わせ、質問やフィードバックを行い、相手の自己理解や自己実現を促進するための支援を行うことがコーチの役割になる。
コーチングでは、相手が自己成長や目標達成のために必要な能力や行動を自ら見出し、実践することが重要だ。
結局のところ、自分を変えられるのは自分自身であり、コーチが相手を評価したり、指示を出したりすることはない。
コーチというのは、あくまで、相手の自己実現を促進するためのサポートや、可能性を引き出すための支援をしているに過ぎない。
コーチングに関しては書籍を参考にするのもいいだろう。
コーチング心理学ハンドブック
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では、コーチングを他者に依頼をする利点はなんだろうか。
それは客観性だと考えている。
自分だけの考えだと、主観的になり、時に盲目的になる。
試行の迷路にはまり、余計になやみが増えるということもあり得る。
そうした時に、考えを広げたり別の考えに気づくためにコーチの客観性が有効になる。
だが、結局のところコーチングの目的が自己成長や自己実現である以上、そこにたどり着くには自分で実践することが必要になる。
セルフコーチングとはコーチの役割を自分でこなすことであり、手法を知っていれば誰にでもできることである。
セルフコーチングを行うためにはどのようなステップがあるだろうか。
以下に、セルフコーチングを行うための基本的なステップを紹介する。
セルフコーチングを始めるにあたり、まずは達成したい目標を設定することだ。
目標を明確にすることで、どの方向に進んでいるかを把握し、目的を明確にすることができる。
目標設定は自分が達成したいと思っていることを主体的に設定する必要がある。
他者から与えられた「やらなければならない」目標だったとしても、自分の目標に置き換えることが大事になる。
自己理解は、セルフコーチングにおいて非常に重要なステップになる。
自分自身の価値観や信念、強みや弱み、パターンや行動傾向などを理解することで、自分自身を客観的に見れるようになる。
目標を達成するためには、具体的な行動計画を立てることが必要だ。
現状と目標のギャップを洗い出し、それを解決するための行動計画をつくる。
また、計画には、目標を達成するために必要なスキルや、知識を身につけるための時間を確保することも大事だ。
行動計画を立てたら、実行することが必要だ。
計画を立てただけでは意味がない。
そして、定期的な振り返りを行い、どんな経験を得られたのかを確認することも重要になる。
それぞれのステップは質問・傾聴・承認のプロセスで進む。
どのステップにも自分に質問することで、理解が深まる。
様々なパターンの質問をしてみること。
人間の脳は質問に答えようと、意識的、無意識的に考える様になっている。
ふとした閃きなどは、考え続けていることにに対して起こる。
意外性や、新たな発見は目標達成に向けたモチベーションにもつながるだろう。
自分に質問すると、様々な答えが頭に浮かんでくる。
どんなことも、自分の中から出てきた声には耳を傾けよう。
内容を精査せずにすべて書き留めることも有効な手段になる。
自分の中の考えを承認する。
否定や批判はする必要はない。
ネガティブな考えが出てきたときは、ポジティブに捉え直すことを試してみるのがいい。
以上が、セルフコーチングを行うための基本的なステップやポイントになる。
自分で行うセルフコーチングには客観的に自分を見ることが大事になる。
セルフコーチングを継続的に行い、自分を変え、より良い方向に導いていこう。